「日本は、義理チョコをやめよう」――。ベルギーの高級チョコレート「ゴディバ」を輸入販売するゴディバ ジャパン(東京都港区)のそんな広告が、ツイッターなどインターネット上で反響を呼んでいる。
J-CASTニュースの取材に、同社のジェローム・シュシャン社長は「バレンタインデーの主役は、『もらうひと』ではなく、『あげるひと』ではないか」と答えた。
「社内の人間関係を調整する日ではない」
ゴディバ ジャパンの広告を掲載したのは、2018年2月1日付の日本経済新聞朝刊(14面)だ。ゴディバ ジャパン社長のジェローム・シュシャン氏の署名入りで
「バレンタインデーは嫌いだ、という女性がいます。その日が休日だと、内心ホッとするという女性がいます。なぜなら、義理チョコを誰にあげるかを考えたり、準備をしたりするのがあまりにもタイヘンだから、というのです」
などと切り出し、
「それはこの国の女性たちをずっと見てきた私たちゴディバも、肌で感じてきたこと。もちろん本命はあっていいけど、義理チョコはなくてもいい。いや、この時代、ないほうがいい。そう思うに至ったのです。そもそもバレンタインは、純粋に気持ちを伝える日。社内の人間関係を調整する日ではない」
と訴えた。そして
「だから男性のみなさんから、とりわけそれぞれの会社のトップから、彼女たちにまずひと言、言ってあげてください。『義理チョコ、ムリしないで』と。気持ちを伝える歓びを、もっと多くの人に楽しんでほしいから。そしてバレンタインデーを、もっと好きになってほしいから」
などとしている。
職場での「義理チョコ」を控えないか――。文章全体を通じ読み取れるのは、そんなメッセージだ。