ホンダ、旗艦バイクを17年ぶり刷新 「市場縮小」の中、巻き返し可能か

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川崎重工業にも動き

   もっとも、ホンダの経営を支えるのはやはり自動車で、2輪は世界一とは言ってもホンダの売上高でみれば全体の1割台に過ぎない。2018年年初にホンダの株価が上昇したのは、17年の車名別国内自動車販売で、軽自動車「N-BOX」によって15年ぶりに年間首位を奪還したことや、中国の自動車販売が好調だったことが投資家に好感されたものだ。とはいえ、主要市場であるアジア各国で所得が増え、2輪の大型化・高級化が進むとみられる中、マザーマーケットである日本で中大型車を磨き続けることは大いに意味がある。

   「カワサキ」ブランドで2輪事業を展開する川崎重工業も、ここへきて国内販売網の再編を進めている。中大型車中心のカワサキブランドだけを扱う専門店「カワサキプラザ」を2020年3月までに全国で120点設けるのが目標。ホンダ、ヤマハ発動機、スズキの日本勢がひしめく国内にあって存在感を高めることを狙う。18年1月には東京・神田(秋葉原)の旧万世橋駅跡地の商業施設「マーチエキュート神田万世橋」にバイクのショールームを開設。ジャケットやTシャツなどとともに数台のバイクが展示されており、街ゆく人にまずバイクに親しんでもらおうとの趣旨だ。国内でバイクを買うのは中高年が主体だが、こうした取り組みが若年層にも響くかどうか。世界的メーカーである各社による国内市場での試行錯誤が続く。

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