ホンダ、旗艦バイクを17年ぶり刷新 「市場縮小」の中、巻き返し可能か

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   ホンダが、2輪車の旗艦モデル「ゴールドウイング」を17年ぶりにフルモデルチェンジし、2018年4月2日に発売する。1月12日、発表した。ホンダは4月に国内販売網の再編を予定している。今回の旗艦車種の刷新は再編をスムーズに進める狙いもある。縮小の一途をたどる国内2輪市場でどこまで巻き返しが可能か、業界の注目が集まっている。

   ゴールドウイングは、販売台数世界一のバイクメーカーであるホンダとして最上位の大型機種で6気筒1800ccエンジンを搭載する。1975年に米国で発売して以来、今回の新型で6代目。車体を1割程度軽量化する一方、乗り心地を改善したという。価格は273万~331万円で、年間500台の販売を計画。高価格にもかかわらず人気は高く、1月22日時点の受注は早くも年間計画を上回る540台に達した。

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国内販売店網を再編

   ホンダは5つに分かれている国内販売店網を4月から、中大型車を中心に全車種を扱う「ホンダ ドリーム」と、排気量250cc以下の小型モデルが主体の「ホンダ コミューター」の2ブランド体制に再編する。全店舗数は約5500店で変わらず、ドリームが約150店、コミューターが5350店と割り振る。趣味性も値段も高い250cc超のバイクを取り扱う店舗は従来500店超あっただけに、その店舗は3分の1以下に減る計算だ。250cc超を扱う店が家の近くから消える人もいるが、ホンダとしては、整備や部品交換といったアフターサービスで豊富な知識を持ったスタッフによる丁寧なサービスを提供できる店を厳選し、ドリームとして磨くことで、バイクファンに満足してもらうことにつなげたい考えだ。一方、コミューターは原付きをはじめ手軽なバイクを取り扱う身近な店舗として、修理などにも素早く対応する方針だ。

   こうした店舗網再編の開始にあたり、ホンダは旗艦車種である「ゴールドウイング」のフルモデルチェンジにより、「ドリーム」店舗に勢いをつけることを狙う。ピークの1982年(328万台)から1割程度の33万台(2016年)にまで縮んだ国内2輪市場だが、利益率の高い中大型車市場で近年、米ハーレーダビッドソンや独BMWなど欧米勢も固定客をつかみつつあり、競争はむしろ厳しくなっている。ゴールドウイング刷新や販売網再編はその競争に挑む狙いもある。

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