「鉄道会社公式アプリ」の進化がスゴい 混雑状況・駅トイレ空室チェック...便利機能が続々と

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   鉄道会社が提供する公式スマホアプリが、あっと驚くような「進化」を見せている。

   時刻表や遅延情報の表示はもちろんのこと、遅延の状況が1分単位で確認できたり、乗車前に車両ごとの混雑率を調べられたり、駅構内のトイレの空き室状況が分かったり――など、さまざまな便利機能が登場しているのだ。

  • 駅構内の混雑状況が一目で(小田急アプリより)
    駅構内の混雑状況が一目で(小田急アプリより)
  • 山手線では、車両別の混雑率もチェックできる(JR東日本アプリより)
    山手線では、車両別の混雑率もチェックできる(JR東日本アプリより)
  • 駅構内の混雑状況が一目で(小田急アプリより)
  • 山手線では、車両別の混雑率もチェックできる(JR東日本アプリより)

山手線では「車両別」の混雑具合も分かる

   電車を移動する際に「乗換案内アプリ」を使うユーザーも多いだろう。スムーズな乗換情報や終電案内、遅延・運休情報の通知など、日常的に電車を利用する人にとっては頼りになるツールだ。

   鉄道会社もアプリでの情報発信には力を入れているようで、ここ数年は各社が競うように新たな機能をリリースしている印象だ。それらのサービスを見ていくと、上手く使えばかなり便利に列車を利用できるようになるものが多い。

   まず、ほとんどの鉄道会社が提供しているアプリでは、自社の路線の遅延情報が1分単位で確認できる。アプリを経由した遅延証明書を表示することもが可能だ。そのほか、東京メトロやJR九州など、運行している列車の走行位置をリアルタイムで表示できるアプリも多い。

   こうした鉄道会社のアプリの中でも、JR東日本が2014年から提供している「JR東日本アプリ」には、山手線限定で提供されている「トレインネット」というサービスがある。 これは、山手線を走っている全列車の「車両別混雑率」や車内温度などのデータをリアルタイムで確認できるものだ。

   ベビーカーや大きい荷物がある場合など、混雑した車両を避けたい場合に活用できる。そのほか、アプリ上では列車の走行位置も同時に調べられるので、「乗る電車を1本遅らせれば、どれくらい混雑を回避できるのか」などの情報もチェック可能だ。

   ところで、リアルタイムで走る列車の混雑率は、どのように調べているのか。JR東日本広報室の担当者は2018年2月1日のJ-CASTニュースの取材に対し、

「各車両に重量センサーを設置しており、その数値に基づき混雑率の情報を発信しています」

と話した。

鉄道アプリで「タクシー配車」も

   東急電鉄の「東急線アプリ」は16年10月、改札付近や人通りの多い通路など駅構内の混雑具合がリアルタイムで確認できる「駅視-vision」サービスを開始した(対応は一部の駅のみ)。

   さらに17年8月のリニューアルでは、荒天時などに駅の入場規制が起きる可能性を事前に予想し、ユーザーに通知する機能も搭載。同社の発表によれば、これは鉄道業界初のサービスという。

   名古屋鉄道の公式アプリ「名鉄Touch」は17年4月のリニューアルで、同社子会社の名鉄交通が運営する「名鉄タクシー」の配車予約がアプリ上で可能に。例えば、終電に乗りながら、駅に着いた後に乗るタクシーの手配ができるのだ。

   17年6月にリリースされた小田急電鉄の「小田急アプリ」では、東急電鉄と同様に一部の駅構内の混雑状況を表示する機能を搭載。また、とくに人が密集する新宿駅に限っては、構内のトイレの空き室状況をリアルタイムで確認できる。

   このように、新たな機能が続々と登場している鉄道会社の公式アプリ。通勤などで特定の路線を毎日使っているユーザーは、路線を運営する鉄道会社のアプリを一度チェックしてみるのも良いかもしれない。

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