外務省が2018年2月1日公式ホームページで、韓国・平昌オリンピック観覧のための渡航予定者に対し韓国の犯罪発生率は日本と比較し殺人が約2.5倍、強盗が1.2倍に上る、と注意喚起したところ「お、外務省GJ」「相当な進歩だろ!」 などと歓喜の声があがった。
韓国は反日感情が渦巻いていて、日本人には危ない国なのに政府やメディアはそれを報じないだけでなく、芸能や文化を必要以上に持ち上げている、と忸怩たる思いのネット民が多いだけに、「英断だ!」と歓迎されたのだが、果たして外務省の思惑とは。
外務省はこれまでなぜ警告を出さなかったのか?
外務省が注意喚起の告知をしたのは「海外安全ホームページ」のスポット情報でのこと。9日から25日まで平昌、江陵地域を中心に第23回オリンピック冬季競技大会が、3月9日から18日までは第12回パラリンピック冬季競技大会がそれぞれ開催される。
同国の年間犯罪発生件数は約185万件で、これは横ばいのため治安は比較的安定した状況にあるけれども、
「しかしながら,主な犯罪の発生リスクを日本と比較すると,韓国は殺人が約2.5倍,強盗が約1.2倍多く発生しています」
とした。韓国滞在中は、在韓国日本国大使館のホームページなどから安全対策に関する最新の情報の入手に努めるとともに、北朝鮮との関係において朝鮮半島情勢が引き続き予断を許さない状況にあることを踏まえ、大使館等からの連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してほしいと呼びかけた。
ネット上ではこれを見て「お!珍しく仕事してる」などといった声があがることになった。掲示板には、
「外務省GJ やればできるじゃん。ついでにHPの渡航危険レベルもあげなよw」
「注意喚起でも相当な進歩だろ」
「外務省怒りの嫌韓だな、おかげで心置きなく嫌韓に邁進していけるものと思います」
などといったことが書き込まれた。一方で、
「昨日今日こうなったわけじゃ無し、外務省はこれまでなんで警告を出さなかったのか」
「8日前に言われてもw もとより金貰っても行かないけどな」
といった批判も出た。
ネット上では政府やメディアが韓国に関するちゃんとした情報を発信せず、「忖度」ばかりで芸能や文化を持ち上げてばかりいる、という忸怩たる思いが渦巻いている。そしてとうとう外務省が口火を切った、と歓迎されたのだが、本当にそうなのだろうか。
実は「平昌」以外でも危険度は出していた
実は外務省は、オリンピックが開催される毎に、同じような警告を出していて、韓国だけが特別ではなかったのだ。12年7月12日に出したロンドン・オリンピック・パラリンピックに関する注意喚起では、
「英国は、比較的安全な国だと考えられていますが、犯罪発生件数は日本の3倍以上であり、英国の人口は日本の約半分であることを考慮すると、犯罪発生率はかなり高いものとなっています」
とした。16年7月22日に出したリオデジャネイロ・オリンピック・パラリンピックでも、ブラジルは、貧困層が多く麻薬の売買のトラブル等に起因する殺人や強盗等の凶悪犯罪が多発している、とし、
「リオデジャネイロでは2015 年中、1205 件の殺人事件(一日当たり 3.3 件)が発生しており、8万1740 件の強盗事件(一日当たり 224 件)が発生している状況にあります」
と掲載した。つまり、開催国の犯罪数を出す事によって渡航者の気を引き締め安全に注意してもらおうというテンプレ仕様だったわけだ。
ただし、ロンドンやリオ五輪に比べると危険度を訴えるトーンが弱いと指摘する人もいる。発生リスクが日本と比較し殺人が約2.5倍、強盗が約1.2倍という数字はどうなのか、と疑う人もいて、
「注意喚起なのか、安全アピールしているのか分からんな」
という感想も掲示板に書き込まれている。