実は「平昌」以外でも危険度は出していた
実は外務省は、オリンピックが開催される毎に、同じような警告を出していて、韓国だけが特別ではなかったのだ。12年7月12日に出したロンドン・オリンピック・パラリンピックに関する注意喚起では、
「英国は、比較的安全な国だと考えられていますが、犯罪発生件数は日本の3倍以上であり、英国の人口は日本の約半分であることを考慮すると、犯罪発生率はかなり高いものとなっています」
とした。16年7月22日に出したリオデジャネイロ・オリンピック・パラリンピックでも、ブラジルは、貧困層が多く麻薬の売買のトラブル等に起因する殺人や強盗等の凶悪犯罪が多発している、とし、
「リオデジャネイロでは2015 年中、1205 件の殺人事件(一日当たり 3.3 件)が発生しており、8万1740 件の強盗事件(一日当たり 224 件)が発生している状況にあります」
と掲載した。つまり、開催国の犯罪数を出す事によって渡航者の気を引き締め安全に注意してもらおうというテンプレ仕様だったわけだ。
ただし、ロンドンやリオ五輪に比べると危険度を訴えるトーンが弱いと指摘する人もいる。発生リスクが日本と比較し殺人が約2.5倍、強盗が約1.2倍という数字はどうなのか、と疑う人もいて、
「注意喚起なのか、安全アピールしているのか分からんな」
という感想も掲示板に書き込まれている。