歌手で女優の小泉今日子さん(51)が出した俳優・豊原功補さん(52)との「不倫告白」を含むコメントに、ワイドショーではどこか優しげな言葉が次々にかけられた。
不倫した芸能人は激しく糾弾されるケースが多い。それらと比較して「なんで開き直った小泉今日子と豊原功補は許されて、介護してる小室哲哉は許されないの?」と違和感を示す声がインターネット上で続出した。
「『不倫』という風に一括りにしてしまうとダメみたいな」
小泉さんは2018年2月1日、自身の舞台制作会社「明後日」の公式サイトで、2つの大きな「報告」をした。1つは所属していたバーニングプロダクションからの独立。もう1つが豊原さんとの不倫告白だった。「(『明後日』の)設立当初から力をお貸し頂いている俳優豊原功補氏は同じ夢を追う同士だと思っております。また一部の週刊誌などで報道されている通り恋愛関係でもあります」と明記した。
豊原さんの家庭に「ご家族の存在自体が伏せられたような形で報じられ続けてしまいました」「ご家族にはお詫びの言葉もございません」として、「今まで自らが発言しなかったことには後悔の念しかありません」とコメント。この報告は「人間としてのけじめ」という。
その豊原さんも同日、事務所のサイトでコメントを発表。恋愛感情があること、自身は離婚しておらず妻子があることなど、小泉さんが書いた内容を改めて認めた。ただ、「家族とは三年近く以前より住まいを別にしており」と別居を明かしている。
それぞれの文中に「不倫」という言葉はなかった。
2人の関係は15年3月に「フライデー」がスクープして発覚し、その後も何度か週刊誌などで報じられてきた。その不倫関係を認めたわけだが、ワイドショーでの芸能人のトーンはこれまでと様相が異なる。
2日放送の「スッキリ」(日本テレビ系)で司会の加藤浩次さん(48)は、「色々考えさせられたんですけど、『不倫』という風に一括りにしてしまうとダメみたいな...まあダメなんですよ」と、自分の口から出た「不倫」の言葉を嫌った。「『気合い入ってるな』と思いました」とも話した。
お笑いコンビ「ハリセンボン」の近藤春菜さん(34)も「(小泉さんが)豊原さんの家族と向き合っていきたいという『決意表明』の気がした」と前向きに受け止めたようだった。
「山尾志桜里は許さない 渡辺謙は許す 小室哲哉は許さない...」
菊池幸夫弁護士(60)は「別居期間が長いと不倫という概念からは外れてくる可能性があります。もし(豊原さんが妻と別居して)3年経ってから小泉さんとの恋愛関係が始まったとすると、『不倫』といっていいのか、ある程度『リセット』と考えていいのか。ご家族の気持ちの問題はありますけど」と、これも「不倫」であることに懐疑的だ。さらに小泉さんについて、
「これくらいのお歳になって恋愛関係というのは、個人的にはうらやましいな。ワクワクするようなものをこのお歳で持てるのは素晴らしいなと思いますね」
と笑顔でコメントした。
元フジテレビアナウンサーの政井マヤさん(41)は同日の「ビビット」(TBS系)で、「いま不倫にすごく厳しい世の中だけど、そこから逃げないでありのまま伝えたいという思いが出ている。逃げようとしてない」と、小泉さんに「潔さ」を感じているようだった。演出家のテリー伊藤さん(68)も、「自分はどうなっても構わないから愛する人を守ろうという意識の中でコメントしたのかな」との推測を披露した。
過去に不倫が発覚してきた数々の有名人と異なる擁護的コメントに、違和感を覚えたユーザーは少なくない。ツイッターでは、
「擁護してる人達はどうかしてる。不倫宣言の何が清くて格好良いの?」
「豊原さんの奥さんがあまりにかわいそうで泣ける。妻の立場ってそんなに弱いの?」
「いやいやおかしくね?なんで開き直った小泉今日子と豊原功補は許されて、介護してる小室哲哉は許されないの?」
「何故小泉今日子は叩かれないのか意味不明 ベッキーとかが可哀想に思える」
「エノンは許さない ファンキーは許す 乙武は許さない 円楽は許す 山尾志桜里は許さない 渡辺謙は許す 小室哲哉は許さない 小泉今日子は許す←イマココ」
といった声が相次いでいる。
お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳さん(44)はツイッターで2日、「僕は不倫に対しては一貫して当事者の問題...迷惑をかけた人だけに誠意を持って接するべき...世間への謝罪は必要ないというスタンスですが(取材陣に対し嘘をついた場合は除く)...」と前置きしながら、
「情報番組の不倫の取り扱い、コメントが不倫をした人によって違う事にものすごい違和感を覚えます」
と発信していた。