お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳さん(44)が、F1のグリッドガール廃止決定を受けて、「女性が勝ち取った地位を女性団体が奪う事になってない?」との疑問をツイッターで投げかけた。
グリッドガールとは、レースのスタート前に参加車の前に立ち、ドライバーの名前などが書かれたプラカードを掲げる女性のこと。F1の「華」として長年親しまれてきたが、近年では「女性蔑視を助長するのではないか」との指摘も上がっていた。
「みんなやりたくてやってるんだよね?」
F1は2018年1月31日、今シーズンからグリッドガールを廃止することを公式サイト上で発表した。理由については、
「グリッドガールは、何十年にもわたってF1の不可欠な要素であったが、この習慣はブランドバリューにそぐわず、また明らかに現代社会の規範に合っていない」
などと説明。続けて、「グリッドガールの慣習はF1にとって、そして世界中のファンにとっても、適切ではないものだと考えている」とも訴えた。
なお、今回の廃止決定に先駆けて、スポーツに関わる女性の地位向上を訴える一部団体が、グリッドガールの存在を「多くの男性と女性にとって不快なもの」「時代遅れの慣習」などと批判する声明を発表していた。
こうした経緯もあり、今回のF1側の決定は、性差別への関心が高まる社会情勢に配慮しての判断だと受け止められた。インターネット上では、グリッドガール廃止の是非をめぐって激しい議論が起きている。
そんな状況の中、田村さんは2月1日にツイッターを更新。レースクイーンやラウンドガール、イベントコンパニオンなどの職業を挙げた上で、
「みんなやりたくてやってるんだよね?しかも選ばれた人がやってるんだよね?女性が勝ち取った地位を女性団体が奪う事になってない?」
と指摘。その上で、「蔑視という奴らが1番蔑視してる」と問題提起した。
さらに田村さんは、「行き場を失ったレースクイーン達に集まってもらって、モーターレース以外の様々なレースを盛り上げてもらいたい!その時にはレースキングも募集して...とか...」と自らのアイデアも披露していた。