2ちゃんねる用語「20年目」の今 消えた「逝ってよし」「オマエモナー」、定着した「神」

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ネットと現実の言葉に差がなくなった

   ITジャーナリストの井上トシユキさんは、

「『2典』が書籍化された2002年は、ブロードバンド接続の普及により、インターネットが一部のアーリーアダプターやオタクから、一般へと広がってきた時期です。当時は、新たにネットを始めた人に、ネット用語を教えないとコミュニケーションさえ取れなかった」

と、2典の存在意義を説明する。

   しかし、ネットが当たり前となり、「デジタルネイティブ」という言葉さえ陳腐化した今では、そんな事情は大きく変わった。

「かつてはネットには独特の言い回しがあり、それが一般社会にも時間差で伝播する、という構図がありました。しかし今では、現実とネットの言葉にほとんど差がありませんね。ネットで流行った言葉があっても、即現実に波及しますし、逆もそうです。LINEなどから広まった『マジ卍』も、ほとんど同時に街中で使われるようになりました」

   2ちゃんねる用語はまさに、「ネット」と「現実」の距離があった時代ならではの産物だったというわけである。

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