アニメ映画に支配されたから、悔しくて対象外にしただけじゃん
こうした討議の内容を知った人たちは掲示板に、
「アニメーションという技術で映画を作っているだけで、作品に芸術性があるかないかはまた別だろ」
「実写もアニメもやっていることは変わらない。実写=筋書通りに俳優が演じる。アニメ=筋書通りにキャラクターを動かし、声優が演じる」
「明らかにアニメ映画にランキング支配されたから、悔しくて対象外にしただけじゃん。 アニメが嫌いって素直に言えばいいのに」
「役者どもが小銭稼ぎのために見せるインスタントな演技より、貧困にあえぎつつ情熱と鉛筆一本で観客と一分一秒真剣勝負してるアニメーターの方がずっと素晴らしい」
などといったことが書き込まれた。
そしてこの討議では、「アニメは対象外です」とストレートに書いてしまったため「排除だ!」という批判が出ることになってしまった、との説明もされた。日本映画だけを対象にしていて、なぜ外国映画を選考から外すのかとの声が上がってもおかしくはない、とも。寺脇さんと河村さんは、映画雑誌の「キネマ旬報」が総合商社だとすれば「映芸」は個人経営の専門商社にすぎない。そんな「映芸」が、取扱商品の集中と選択をした結果であり、
「実写かアニメに限らず、こういう範囲で決めていますとはっきりすれば、何の問題もないんじゃないですか」(寺脇さん)
と語っている。