「堅物」と知られる中国外務省の華春瑩・副報道局長が笑顔で河野太郎外相のツイッターに登場して反響を呼ぶ中、野党議員からは批判も出ている。報道官は外相よりも「格下の人物」で、そういった人物と笑顔でツーショット写真を撮るのは「中国への『朝貢』」だというのがその理由だ。
河野氏はこのツイートに「疲れそう」と返信、批判を一蹴した。
中国の女性報道官とツーショット写真
河野氏がツイートのツイートは、日本や中国以外でも話題になった。シンガポールの代表的英字紙、ストレーツ・タイムズは2018年1月30日、華氏とのツーショット写真の件や、メニューの写真付きで
「王毅外相とのワーキングランチのメニュー。大変に美味でした!」
とツイートしたことを「河野外相が『ツイッター外交』で得点」の見出しで報じた。記事では、
「多くのネット利用者が、写真は日中関係改善の兆しだとして賞賛している」
とも指摘した。
こういった動きにかみついたのが民進党の小西洋之参院議員だ。小西氏は1月31日夜、河野氏のツイートが話題になっていることを伝える朝日新聞の記事を引用しながら、
「河野大臣は馬鹿ではないのか。相手は中国政府の報道官に過ぎない。外交交渉の相手ですらない格下の人物だ。その人物とニヤケ顔でツーショットを撮るのは外交ではなく中国への『朝貢』だ。そんなことも分からないのか。。」
などと非難。その30分後に河野氏は小西氏のツイートを引用して
「写真撮る時に相手の『格』を考えて撮っている人もいるんだ。疲れそう」
と「応戦」。岡本三成外務政務官も
「こういうセンスを持った河野さんが外務大臣である事を私は誇りに思います」
と「援護射撃」した。