女性アイドルの情報を発信してきた隔月誌「Top Yell」(竹書房)が休刊する。
同誌編集部がツイッターで発表した。「Top...Yell...さん...。残念です...」など、アイドルファンに衝撃が広がっている。
「良い雑誌だったのに」
Top Yellは、2011年に男性誌「特冊新鮮組DX」をリニューアルする形で創刊した。同年7月号から女性アイドル誌に変更した後、10月号から誌名を「Top Yell」に改題、後に隔月誌となった。
そんなTop Yellが、2018年2月6日発売の同年3月号をもって休刊する。同誌編集部が2月1日、公式ツイッターで発表し、
「2011年より約6年半、ご愛読頂きました読者の皆様、ご協力、ご支援くださいました関係者の皆様に深く感謝を申し上げます」
と投稿すると、ツイッターなどインターネット上で「Top...Yell...さん...。残念です...」「お世話になりました」「良い雑誌だったのに」と惜しむ声が相次いだ。
同誌は創刊以来、女性アイドルグループのライブ模様を伝えることに力を入れてきた。他誌の多くが表紙にアイドルのソロ写真を使用している一方、臨場感あふれるライブ写真を掲載していた。
実際、
「ライブのレポートは文章、写真とも他誌より優れていただけに残念」
「あんなに情報量の多いアイドル雑誌はないのに、、、ライブのレポとかインタビューとか完璧で好きだったなあ」
との声がツイッターに多数上がっている。
同誌編集部は2月1日のJ-CASTニュースの取材に「ライブを扱っている雑誌は(創刊)当時、ほぼなかった」と話し、
「『アイドルの1番輝く瞬間はライブである』というのが根底にある」
と強調した。
アイドル戦国時代は幕を閉じた?
女性アイドル界では近年、乃木坂46と欅坂46の「坂道」系の人気が急上昇している。毎月のように両グループのソロ写真が表紙を飾る他誌も少なくない。
Top Yellはそんな中、ハロー!プロジェクト(ハロプロ)、私立恵比寿中学(エビ中)を表紙に取り上げるなど、幅広さに定評があった。
「坂道系も面白いが、当然、ハロプロやエビ中も面白い。アイドルの魅力は色んな形がある」(同編集部)
同誌の休刊を受けて、ツイッターでは「アイドル誌冬の時代がより明確に」「アイドル戦国時代は幕を閉じたって感じだね」との声も上がっている。編集部はこれに対し、
「Top Yellができた2011年ぐらいがちょうどアイドル戦国時代と言われていた。それはもうだいぶ前に終結したと思う」
と述べた。
休刊の理由については、
「会社の判断です」
と回答した。