クラムボン・ミト「(摘発は)不条理という他なりません」
青山蜂は渋谷で20年以上の歴史をもつ老舗クラブ。音楽ファンにとって馴染みの深い地だったこともあり、今回の摘発にはミュージシャンや音楽関係者からも様々な意見が出ることになった。
逮捕された経営者の知人でもあるというロックバンド「クラムボン」のミトさんは1月31日、「はっきり言って、××(編集部伏字。経営者の名字)さんは逮捕されるような方では全くありません」とツイート。その上で、
「びっくりするほど丁寧で、音楽とクラブに情熱を持ち、その情熱を途切れさせることないように別の飲食店も経営して、『蜂』という空間を、僕らや、音楽を愛する若者たちに提供し続けた方です」
と本人の人柄について紹介した。
今回の摘発については、深夜営業が認められる地域を定めた2015年の風営法改正の前から青山蜂は同じ場所で営業をしていたとして、「不条理という他なりません」と指摘。似たような状況に置かれたクラブは多いとして、
「同じ音楽を愛し、音楽に養われている僕には、やはりどう考えても納得できるものではありません。こんなこと、あってはならない」
と強い思いをつづった。その上で、経営者のこれまでの努力を考えると「信じられないくらいの息苦しさと悔しさが滲んで仕方ありません」とも書いている。
また、音楽ユニット「水曜日のカンパネラ」のコムアイさんは29日のツイッターで、「青山蜂はいいクラブなので、なくならない気がします」と切り出した。続けて、
「今回は誰かを責めたいんじゃなくて、好きなクラブがないから、小さなクラブはなくなっていいと思う人たちに向けて、それはどんな大きな木の根を切るようなことだか、誰にもわからない、ということをふまえてほしい。きれいなところから面白い文化はうまれない!」
などと4度のツイートにわたって自らの思いを発信した。