「政府・与党はこんな簡単なことも分からないのか」
年が明けた18年1月29日の衆院予算委員会では、麻生太郎財務相が、佐川氏だけが恒例の就任会見を開かなかった理由に言及した。それは
「国税庁の所管の行政以外に関心が集まっていたことから、国税庁においては実施しないと決めた」
というものだが、1月31日の「主張」では
「抱負を語る文書を配ったから構わないという。これは納得できない」
と発言を批判した。この日の「主張」欄は、
「政府の高官が説明を尽くさず、逃げ回っていては、昨年の国会の不毛な論戦を再現するだけだ。国政がまたも停滞する恐れがある。政府・与党はこんな簡単なことも分からないのか」
という強い調子の書き出しだ。これ以上佐川氏をめぐる問題が長引けば政権の「足をひっぱる」可能性を危惧しているとも読める。