「とうとう最後のツイートとなりました」――泣き顔の顔文字付きでつぶやいたのは、コンビニ「スリーエフ」の公式ツイッターだ。
ローソンとの提携に伴い、2018年1月30日で「スリーエフ」ブランドの店舗はすべて姿を消した。この日、ツイッターでも最後の別れを投稿したところ、31日までに1万5000回近く拡散され、300を超える惜別のリプライ(返信)が寄せられた。取材に対して担当者は、反響への感謝を語る。
残る店舗は「ローソン・スリーエフ」に転換
「ここまでいろんなコメントをいただけるとは思っていませんでした。閉店作業で忙しい社員たちも、これからゆっくり皆さんのメッセージを読んでいくと思いますが......。広報としては、これだけ非常にありがたいコメントをいただいて、じーんとしています」
31日、J-CASTニュースの電話取材に、スリーエフの広報担当者はしみじみとした口調で語った。
スリーエフは1979年、横浜市に第1号店をオープン、その後は南関東を中心に展開を続け、2017年2月末時点で、神奈川など1都3県に438店を擁する中堅コンビニチェーンとして親しまれた。
しかし2016年にはローソンと業務・資本提携、一部店舗の「ローソン・スリーエフ」への転換に踏み切った。そして2017年5月、残る店舗のうち、閉店するものなどを除く約280店も「ローソン・スリーエフ」へと切り替えることが決まり、「スリーエフ」ブランドは2018年1月30日を最後に消滅することとなった。
これまで商品情報などを日々つぶやいてきた公式ツイッターではこの30日11時、冒頭に挙げた最後のあいさつを投稿した。ツイートには続けて、イメージキャラの「まるまる」「こころ」「きらきら」の3人が、スリーエフの店舗の前でぺこりとお辞儀するイラストが添えられ、
「公式アカウントを立ち上げて約一年半。多くのみなさまにフォローいただき、本当にありがとうございました! ツイートは最後となりますが、『ローソン・スリーエフ』でお待ちしています」
と、フォロワーへの感謝がつづられている。
「神奈川県民の誇り」「働けて幸せでした」
この投稿は大きく拡散され、31日午後までに、約1万5000件のリツイート、約1万8000件のいいね、そして300を上回るリプライが寄せられた。
リプライの大半は、長く親しんだスリーエフに感謝し、別れを惜しむ利用客たち、そして店員経験者たちのものだ。名物メニューやキャッチフレーズなどを挙げながら、
「横浜生まれのスリーエフは、神奈川県民の誇りでもありました!ありがとうございました!」
「神奈川生まれでで小さい頃からたくさんたくさんお世話になりました。寂しいです」
「スリーエフの山賊焼き大好きなのでローソンスリーエフになっても売り続いて欲しいです!」
「もちぽにょ好きでした。ローソンスリーエフも利用させてもらいます」
「スリーエフはほんとにアットホームで大好きでした お客様も店員もみんな素敵な方ばかり... スリーエフで働けて幸せでした」
「名前が変わっても星より明るく皆の街を照らしてあげてください」
と口々に最後のメッセージを書き込んでいる。
広報担当者はJ-CASTニュースの取材に対し、こうした声への感激を語るとともに、今後このアカウントでの情報発信は行わず、文字通り「最後のツイート」とすると説明した。
「ぜひ、皆さまへの感謝の言葉を伝えていただければ......」
取材の終わり際、担当者がつぶやいた言葉が印象に残った。