発電機の燃料を持ち込むと「制裁履行に消極的」?
もうひとつの驚くべき見方が「北朝鮮が韓国に配慮した」説だ。北朝鮮は電力事情が厳しいため、韓国側は発電機と暖房機器、そのための軽油1万リットルを持ち込んで行事を行うこと計画していた。ところが、17年12月に国連安保理で採択された北朝鮮に対する制裁決議第2397号では、ガソリンや石油など石油精製品の輸出を年間50万バレル(約8000万リットル)に制限している。今回の行事のために韓国が燃料を北朝鮮にも持ち込んだとしても上限までには余裕があるが、それでも米国や日本からは「制裁履行に消極的」だと言われかねない、との見方も出ていた。聯合ニュースは、こういった状況を
「北朝鮮はこれに不満を感じた可能性がある。あるいは北朝鮮への石油精製品の供給を制限する国連制裁に反するとの指摘を受けた韓国政府への『配慮』との見方もある」
と伝えた。