国会質問に立った自民党の堀内詔子・衆院議員(52)が、配分された持ち時間を残して質問を終えようとしたところ、野党議員からヤジが飛んで一時騒然とした。今国会は自民党側の要求で同党の質問時間が増えたため「情けない」などと呆れる声が続々とあがっている。
一方で、約45分の持ち時間のうち余った時間が「1分」だったと一部で報道されたほか、堀内氏もヤジの後で「釈明」をしていたことから、「何が悪いのか」との声も漏れる。
「質問時間を超えてしまうという思い」
堀内氏は2018年1月29日の衆院予算委員会で、質問の最後に「本日はありがとうございました」と礼をし立ち去ろうとした。だが、持ち時間が余っていたことから野党議員が「時間まだあるぞ」「余ってるじゃないか」と続々と声をあげ、議場内は騒然。堀内氏は慌てたように「え?申し訳ありません。分かりました。では質問を続けさせていただきます」と述べるも、ざわつきは止まず、数秒間沈黙した。
29日放送の「NEWS23」(TBS系)では、今国会で与野党の質問時間配分が「2:8」から「3:7」へと変わったことから、雨宮塔子アナウンサーが「自民党が野党の質問を削って自分たちの時間を増やせと。それなのに時間を余らせてしまった」と苦言。星浩キャスターも「そうですね。聞いていましたけど、時間が余ったことだけでなく、質問の中身も甘さがありました」と同調した。
なお堀内氏の国会質疑には続きがあり、「まだまだ質問はございますが、しかし質問をしていると逆に私自身の質問時間を超えてしまうという思いから質問を削除させていただいた部分もございます」と釈明していた。その後少し話した後、「お時間が来たようですので、これで質問を終わらせていただきます」と改めて述べ、終了している。
「切り取りしやがって」
堀内氏が「私自身の質問時間を超えてしまうという思いから質問を削除した」と釈明した点などに、「NEWS23」では触れられなかった。また、29日の毎日新聞やTBS(いずれもウェブ版)は、堀内氏の余った質問時間は「1分」ほどだったと報道しており、この時間も含めてインターネット上で議論の対象となっている。
一部視聴者からはツイッター上で「余らせたらけしからんと思うのは確かだが、余らせた質問時間は報道されないが何分だったのか?5分?10分? A:1分」「切り取りしやがって」といった不満が出ていた。
堀内氏に対してはその他、
「1分余らせて何が悪いのかさっぱりわからない」
「45分質問時間使って1分余らせたからって猛批判してくる野党」
「計画性なく質問時間をオーバーするほうが問題だろ」
「時間ではなく質問の質内容だと思います」
と擁護意見も出ている。
一方、質問時間が余ったこと自体に、
「たかが1分・されど1分」
「与党の女性議員が質問。まだ時間が余っているのに『以上で質問を終わります』ときたもんだ」
「あれだけゴネて、『与党の配分を増やせ』と言っておきながら...実際は話すことなどないのだろう。野党は質問したくても出来ない議員がいる」
「1分質問時間余らせんなら野党に時間返せ」
と反発も続出し、賛否両論出ている。