「中国嫁日記」漫画家が正したかった ブロガー・ビジネスめぐる「誤解」

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   中国人の妻とのカルチャーギャップぶりを描いた人気エッセイマンガ「中国嫁日記」で知られる漫画家の井上純一さん(47)が、「出版社、編集者無しではビジネスにならない」とツイートした。

   出版社、編集者はいらないという風潮がネット上の一部であることを受けたもので、井上さんの発言には様々な意見が寄せられている。

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「たぶん多くの成功してるブロガーも同じ」

   きっかけは、2017年に話題になった漫画家の田中圭一さんの作品「うつヌケ~うつトンネルを抜けた人たち~」が出版社、編集者に頼らずに成功したと一部で誤解があると、井上さんが18年1月28日にツイートしたことからだ。

   井上さんは、「ウツぬけ」についても「編集者がインタビューのオファーを取ったり、内容にも関わっています」としたうえで、こうつぶやいた。

「あんまり偉そうなことを言いたくないので、黙っていましたが、ある種の誤解を正したいため発言します。個人のブログを書籍化し80万部までいった中国嫁日記ですが、出版社、編集者無しではビジネスとしてやっていけません」

   ブログの広告費だけでは「病気でもしたらアウト」だといい、「書籍化して初めて黒字化します。というか、書籍が一番の収益源で、これはずっと変わっていません」と告白した。「少なくとも私は編集者、デザイナー、出版社がないと仕事を収益化出来ません。収入は出版がメインなのです」としたうえで、「たぶん多くの成功してるブロガーも同じだと思います」と指摘した。

「まだ強大なチャネル」「商売もできる人は必要ない」

   これに対し、漫画家の田中圭一さんも1月29日、井上純一さんのツイートを引用し、出版社、編集者はいらないと誤解されては困るとつぶやいた。そして、「『うつヌケ』は担当編集者と単行本担当者の実力があってこその33万部だとあちこちのインタビューでは答えています」と強調した。

   ツイッター上などでは、田中さんの発言に対し、様々な反応が出ている。

    賛同する向きとしては、「チェックや流通まで考えたら、そうなるわね」「編集の手が入ってない生の作品を読む気にはなれない」「書籍というのは、書籍流通を含めてまだまだ強大なチャネルだからな」といった書き込みがあった。

   一方、「単にこの人がそうだというだけ」「商売もできる人は必要ないのかな」「今はWebに移行する過渡期なのだと思う」などと出版社、編集者に頼らなくてもできる可能性はあるとの指摘も出ていた。

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