全日空(ANA)は2018年1月29日、20年の東京五輪・パラリンピックに向けた特別塗装機「HELLO 2020 JET」を就航させた。
就航セレモニーには同社所属でリオ五輪400メートル個人メドレー銅メダリストの瀬戸大也選手(23)も駆けつけ、「東京五輪では、リオよりいいメダルを目指して頑張りたい」と宣言。五輪への機運を盛り上げた。
日本の代表的風景と五輪・パラリンピック競技のシルエットをあしらう
デザインは16年10月から約2か月の公募で集まった786点のうち、神戸市の高校1年生、松本朝陽(あさひ)さん(16)の作品が選ばれた。富士山や東京タワー、東京スカイツリーといった日本の代表的風景に、テニスやゴルフといった各競技のシルエットをあしらった。客室乗務員(CA)は五輪・パラリンピックのエンブレムをデザインしたエプロンを着るほか、座席には専用ヘッドレストカバーをつける。
就航したのはボーイング777-200型機。大阪・伊丹空港に隣接するANAの関連工場で塗装され、18年1月28日に羽田空港に飛来してお披露目されたばかりだ。初便は羽田発福岡行きのNH243便。瀬戸選手は搭乗ゲートで
「カラフルな機体が日本の各地に飛び回るということで、自分の中でも東京五輪に向けていろんな動きがあると感じており、気持ちがすごく引き締まる。東京五輪では、リオよりいいメダルを目指して頑張りたい」
とあいさつ。キーホルダーなどの記念品を手渡しながら乗客を見送った。
初便は8時20分頃、ほぼ満席の乗員乗客398人を乗せて福岡空港に向けて出発した。特別塗装機は2020年の大会終了まで国内線で活躍する。