「路面とゴムの接地面積を最大化した」
雪上のコーナリングはVRXでも不満はないが、VRX2は明らかにグリップが向上しており、フロントタイヤをインに寄せたまま、外に膨らむことなく素直にコーナリングすることができる。コーナリングスピードは時速30キロほどだが、VRXよりもコントローラブルで安心感がある。
ブリザックは日本を代表するスタッドレスタイヤだ。ブリヂストンタイヤジャパンが第三者の調査会社に委託して実施した調査によると、ブリザックは札幌、旭川、青森、盛岡、秋田の北海道・北東北の5都市で一般ドライバーの装着率が45%で、2017年まで16年連続の1位。札幌市ではタクシーへの装着率が73%と高く、数年に一度の新型ブリザックの登場は雪国のドライバーの注目を集める。
VRX2はVRXに比べ耐磨耗性が22%、静粛性が31%向上したという。この二つは今回のテストで確認できなかったが、グリップ性能の向上は体感できた。「発泡ゴム」と呼ばれるBSの独自技術を改良したうえ、新たに非対称のトレッドパターンを採用し、「路面とゴムの接地面積を最大化した」のが効いているようだ。