「(不倫報道は)もういいんじゃないと思うことはある」
こうした不倫報道への「辟易」は、今後の記事制作に生かされるのか。新谷氏は今後の方針を聞かれ、
「雑誌は生き物ですから、その時代の空気によってこれまではこれは話題になるしみんなが興味を持って読んでくれるけど、これはちょっと違うよねということは当然ある」
と回答。方針は日々移ろっており「私自身も(不倫報道は)もういいんじゃないと思うことはある」とするも、具体的な方針については明言しなかった。
当日の模様を中継した「週刊文春デジタル」ニコニコ動画公式チャンネルでは、5000人以上の視聴者を対象にアンケートを実施。「良くなかった」(「あまり良くなかった」含む)と答えた人(55.8%)が、良かった(「まあまあ良かった」)の32.8%を上回った。
コメント欄などには、「文春の方針には納得できた」「文春がんばれ」と肯定的な意見が寄せられたものの、
「日本の大事なアーティストを引退に追いやった 大罪は、どんな言い訳をしてもぬぐえるものではない」
「悪役らしく大きな顔してりゃいいのに、今更なに憐れみを乞うてんのだろうか...。」
など、新谷氏の主張に納得できないとする声が多い印象だ。
新谷氏は、著書『「週刊文春」編集長の仕事術』(ダイヤモンド社)でこんなことを綴っている。
「この仕事は正直に言って、真面目な人、オーソドックスな感性の人はあまり向いていない(中略)みんなが『右だ右だ』と言っているときに、『ちょっと待てよ、左はどう?』と言ってみたり、全く思いもよらないものを提案する。あるいはみんなと同じ方向だとしても、さらに突き抜けるパワーを持ったアイデアを出す。そうしたセンスが求められている」
今後、文春砲の「砲弾」に変化はあるのか、注目が集まる。