中国、相次ぐGDP水増し 地方「暴露」で揺らぐ統計

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「企業経済データが偽造されている省」

   西北を除く北方全体の10省・直轄市・自治区のなかで、すでに三つの省(遼寧・内蒙古・天津)が自らデータ水増しを暴露したわけだが、東北三省の吉林省も中央巡視チームと監査署から同時に「企業経済データが偽造されている省」として名指しされている。

   他にも、黒竜江省は東北三省のなかでも最も経済的に弱い省であり、遼寧・吉林両省と比べて状況が良いはずがない。同じように「資源の呪い」を受けている山西省は、石炭価格な大幅の下落が響いており、河北省も環境保護新政の影響を受け、同様に楽観視できない。

   残っているのは、北京市・山東省(全国GDP総量第3位)と河南省(全国GDP総量第5位)だけだ。

   ただ、山東省と河南省も、同じような問題を抱えており、深刻さの程度が異なるに過ぎない。

   中国のインターネット上では、

「山東のGDP偽造は大いにあり得ることで、自らそれを暴露するのも時間の問題だ」

といったコメントが見つかる。というのも、山東省の経済データに偽造の可能性があることは、すでに人事異動にその兆しがあるからだ。山東省の現任の省委員会書記である劉家義は監査署に30数年おり、その後に監査署監査長・党組織書記の地位から直接山東省トップに配置された。監査署監査長が山東トップに配置された理由は何かと憶測が流れているのだ。

   河南省は現在のところあまり疑いを持たれていないが、河南省こそ「潔白」であると言ったら、全中国人民はみんな笑うだろう。

   GDPを水増しした省が続々と出てきたら、中国のGDPの数字信じる人はどれだけいるだろうか。

(在北京ジャーナリスト 陳言)

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