「神童」は藤井聡太四段だけじゃない 出版界でも「12歳」や「14歳」が話題

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中学受験の2日後に書き始めた

   『12歳の少年が書いた量子力学の教科書』を出した近藤龍一さんは2001年生まれの16歳。こちらは実名で、現在は都内の中高一貫高校の一年生だ。

   子供のころからジャンルを問わず本を読みまくっていた。年間3000冊読んだこともあるという。10歳のころから物理や数学の独学を始め、11歳の時、理系の本を書いてみたいと思うようになった。

   なぜかというと、理論物理、とりわけ量子力学の本は、専門書と入門書の差が激しすぎる。両者の間に何かもう一つ、両者をつなぐような本が必要ではないかと考えたからだという。近藤さんの用語でいえば「中間書」。それがあれば、難解とされる量子力学が、もっと理解されやすくなるのではないかと。

   原稿に着手したのは2014年の2月。中学受験の2日後だ。それから約7か月で書き上げた。したがって、タイトルには執筆当時の年齢「12歳」が記されている。17年7月に発売され、現在までに8刷と好調だ。

   読者からは「12歳なのに凄すぎる」と驚きの反響の一方で、誤植などの指摘もあった。出版社がホームページで公開しているが、12歳当時にして「シュレーディンガー方程式」や「量子コンピューター」に言及しているのだから、少々のミスはご愛嬌だ。

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