リナックス開発者が「ゴミ」呼ばわり
インテルにとっては、自社製品の脆弱性の発覚だけでなく、その対応で「お手つき」を重ねたのは痛い。
基本ソフト「リナックス」開発で中心となったリーナス・トーバルズ氏は、一連のインテルの失態に反応した。IT系オンラインメディア「テッククランチ」1月23日付記事によると、インテルの修正パッチを「完全なゴミ」呼ばわりしたという。記事は、ウェブ上に公開されているトーバルズ氏によるメール内容にリンクしている。そこは「誰もインテルに対して、ヤツらがやっていることは頭がおかしいと言ってやれないのか」などと、氏による酷評のオンパレードだった。
米調査会社ガートナーが1月4日に発表した、世界の半導体メーカーの2017年シェアランキングでは、韓国サムスン電子が14.6%で、13.8%だったインテルを抜いて首位となった。インテルがトップを明け渡すのは、実に25年ぶりだ。1年間も成長率も6.7%で、サムスンの52.6%とは対照的だった。
半導体の「絶対王者」は、苦境を脱することができるか。