マダニにかまれて感染するウイルスが人間に...
コリネバクテリウム・ウルセランス菌が原因で亡くなった女性が、どの程度ネコに触れていたかは分からない。ただネコとの接触が原因とみられる感染症報告は、ほかにもある。
2017年7月24日の厚労省発表では、16年夏に重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」を発症し10日後に死亡した50代の女性が、体調不良の野良ネコにかまれたことで感染した可能性があるとのことだった。
SFTSはウイルス性の病気で、マダニにかまれることで感染する。イヌやネコなど動物の血液からSFTSウイルスが検出されており、こうした動物の血液などに直接触れると、人間がSFTSウイルスに感染する可能性を否定できないと、厚労省ではウェブサイトで説明している。一方で同省では、「健康なネコなどからヒトがSFTSウイルスに感染することはないと考えられます」としている。
過剰にネコを恐れる必要は、もちろんない。それでも、むやみに弱っている野良ネコに近づいたりするのは避けた方がよさそうだ。