気象庁「はっきりとしたところは分かっていない」
気象庁が今回、噴火口は鏡池付近だと発表した根拠は何だったのか。同庁・火山課の担当者は24日のJ-CASTニュースの取材に、
「噴火口の場所は把握している最中で、はっきりとしたところは分かっていない」
とコメント。その上で、
「東京工業大の野上健治教授が噴火後、鏡池付近から噴煙が上がる様子を確認した。こちらはその情報をもとに、鏡池付近が噴火口だと発表した。天候も悪いので見通しすら立っていないが、いずれ現地調査で(噴火口を)明らかにする」
と説明した。
その野上教授は24日夕、草津町役場で開いた記者会見で、噴火口は少なくとも2か所あるとの見方を示した。J-CASTニュースは大学の広報室を通じ、24日から野上教授に取材を申し込んでいるが、25日夜までに返事はきていない。
一方、気象庁は24日16時45分に公表した草津白根山の火山活動を報告する資料に、鏡池を中心とする半径2キロの同心円を加えた現場付近の地図を掲載している。
早川教授はこれに対し、24日のツイッターで
「きょう1645の解説資料でこういう図を出してはまずいでしょう、気象庁さん」「なんで鏡池からなの?」「そんないい加減で、ひとの命をもてあそぶんじゃないよ!」
と苦言。翌25日にも、
「気象庁がああなのは、本白根山に登って鏡池を訪れたことのある職員がいないからだろう。ふだんから火山に親しんでると、こういうとき役に立つ」
と投稿した。