3つの危険とは
とはいえ、雪の少ない東京都心などでは、屋根に雪を乗せたまま運転をしている車が散見された。実際、首都圏を襲った大雪から2日が経った25日になっても、ツイッター上には、
「都内雪はだいぶなくなったけど、結構屋根に積雪残したまま走っている車を見かける」 「都内、まだ屋根に凍った雪を沢山のせて普通に走ってるクルマを見かけるよ」
といった報告が複数出ているのが現状だ。
屋根の上に雪を残したまま車を運転することは、どれだけ危険なのか。国土交通省長岡国道事務所の担当者は25日、J-CASTニュースの取材に対し、大きく分けて3つの危険性があると訴える。
まず担当者が挙げたのは、周囲への危険だ。屋根の上で放置された積雪は、硬い氷状になっている場合が多いとして、
「そうした雪の塊が走行中に落ちると、後続車や周囲の歩行者にとって非常に危険です」
と訴えた。
続けて、走行中に落ちた雪が仮に後続車などにぶつからなくても、車道上に雪の塊が残ってしまい、路面状況を悪化させる危険があるとも指摘。その上で、
「急ブレーキをかけた際などに、屋根の上の雪がフロントガラスの上に落ちてくることがあります。凍って塊のようになった雪が落ちると、ワイパーでは対処できない可能性もありますので、ドライバーの視界が塞がれ非常に危険な状況となります」
とも説明した。その上で担当者は、「運転前に屋根の雪を落とすのは、雪の多い地域では常識ですよ」とも話していた。