世界初の民間による月面探査レース「グーグル・ルナ・エックスプライズ」を主催する米財団「エックスプライズ」が、いずれの参加チームも2018年3月末の期限までに月面に到達できないとし、レースの終了を発表した。これを受けて、日本の参加チーム「HAKUTO(ハクト)」は2018年1月24日、「改めてその(月面到達の)実現が困難との結論に至りました」との声明を公式サイトで発表した。
「非常に残念」
同日の記者会見で、ハクトの袴田武史代表は「優勝をゴールとしてきたので、今回の結果については、私個人としても非常に残念です」と述べた。
ハクトはベンチャー企業「アイスペース」(東京)と東北大などの合同チームで、独自に開発した月面探査車「SORATO(ソラト)」をインドのロケットで打ち上げる計画を立て、17年12月にはSORATOがインドに向けて出発していた。しかし、ロケットに相乗りするインドチームの準備が遅れ、3月末までの月面到達が危ぶまれていた。
ハクトはレース終了後も月面探査を実現するための方法を模索し続けるとしている。