50年のキャリアの中で数々のヒット曲を送り出してきた歌手のエルトン・ジョンさん(70)が、コンサート活動から引退することを、2018年1月24日(現地時間)、ニューヨークで行われたイベントで発表し、海外メディアが報じた。
併せて、9月から最後のワールドツアーを行うことも発表されたが、その内容は5大陸を21年までの3年間をかけてめぐり、300公演以上を行うという、18年3月に71歳を迎えるとは思えない精力的な内容だ。
今の重要事項は「子供たち」
英国出身のジョンさんは69年にデビューし、「僕の歌は君の歌」、「ロケット・マン」、事故死した英ダイアナ妃にささげた「キャンドル・イン・ザ・ウィンド」など数々のヒット曲を発表。その功績を認められ、94年には「ロックの殿堂」入りを果たし、98年には英王室からナイトの称号を与えられている。
プライベートでは両性愛者であることが知られており、イギリスで同性婚が合法化されたことで14年には長年パートナーとして連れ添った男性と結婚。代理母出産で迎え入れた2人の子供を育てる父親でもある。
近年では、17年の映画「キングスマン:ゴールデン・サークル」に本人役で出演したことでも話題を呼んだ。
16年にもアルバム「ワンダルフ・クレイジー・ナイト」を発表し、音楽活動を続けてきたが、24日、ニューヨークで開かれたイベントでジョンさんは、引退を明かした。
米誌ローリングストーン(ウェブ版)によるとジョンさんは、
「私ももう71歳で、旅を続けることは肉体的に無理だ。子供たちと家でともに時間を過ごしたいと思っている」
と、年齢的に無理がきかないこと、子育てにより時間を使いたいと語り、コンサート活動からの引退を決意したという。
引退は国内でも報じられ、ツイッターには
「エルトン・ジョンが公演活動から引退...そういうお歳か。。。」
「今度はエルトン・ジョン ライブから引退か。キングスマン で彼の姿を久しぶりに観たが、確かに歳ををとったなと思ったもの」
「キングスマンじゃ元気に活躍してたから元気なんだろうけどファンの人は残念だろうね」
と、残念がる声が相次いで投稿された。
3年の大規模ツアーに加え、アルバム製作にも意欲見せる
しかし、国内報道ではあまり触れられていないが、最後のツアーは5大陸を3年間かけて巡り、300公演以上を行うという大規模なものになるとも明かされている。
更に、海外の複数のメディアによると、ジョンさんは健康面に問題があるのではないか、という噂をきっぱりと否定したといい、更にはコンサート活動引退後も音楽制作は続け、複数のアルバムを作ることに意欲を見せたという。
公式サイト上にはすでに18年、19年に行われる78公演のチケット販売が始まっている。25日現在、公表されているのは米国を中心にヨーロッパ、オーストラリアなどで、日本を含むアジア圏についてはまだ不明だ。