2か月後に結成から2年を迎える民進党は、結局その名前が定着することなく消滅することになりそうだ。2018年1月25日に参議院で行われた代表質問で、トップバッターとして登壇した大塚耕平代表は、開口一番「民主党・新緑風会を代表して...」。議場には苦笑が広がった。
足元の状況をみると、党内では公然と「分党論」が噴出。分党で「安全保障や原発で、きれいさっぱりする」といった声も出ている。
初代・岡田代表、党声明、安倍首相、記者...
民進党が発足したのは16年3月。結党大会で岡田克也代表(当時)が
「では、『民主党』が...、いや民進党が」
と言い間違えたのを皮切りに、16年7月の衆院選での投票日声明でも間違え、あわてて訂正を出したことがあった。開票日翌日の記者会見でも、安倍首相と記者の双方から「民主党」という単語が出たが、特に訂正されることもなく会見は進行された。それから1年半が経った18年1月25日の代表質問でも、同じ間違いが繰り返された。大塚氏が
「民主党・新緑風会を代表して...」
と話しだしたところで議場がざわつき、苦笑いしながら
「失礼いたしました。民進党・新緑風会を...」
と言い直した。