今や毎日のように「値上がった・値下がった」「どこどこの企業が決済に導入する」とメディアを賑わせる「仮想通貨」。2017年は一気に知名度やプレーヤーが増し、「仮想通貨元年」と言われた。
投資経験のない人々にも知られつつあるが、インターネット上では「何となく気になるけど...」と思いながら、「手を出すのは不安だし、知識もないし、乗り遅れたし」とモヤモヤしたり、「お金持ちしかできないんだろう」などと思ったりする節があるようだ。だが実際は、数千円の少額から取引を始められ、初心者が扱いやすい補助ツールを提供してくれるアプリもある。
月間取引額が1年で27倍に
国内の主要な仮想通貨データを収集するウェブサイト「Bitcoin日本語情報サイト」によれば、仮想通貨の国内での月間取引高は、2016年12月に約2165億円だったのに対し、1年後の2017年12月には5兆8247億円と、約27倍増加した。
メディアの関心も上昇している。新聞・雑誌などの記事を蓄積する「日経テレコン」で「仮想通貨」のワードが使われた報道を検索すると、2016年は年間1654件だったのに対し、2017年は同5658件がヒット。約3.5倍増えた。
その仮想通貨だが、価格(相場)は仮想通貨ごとにリアルタイムで変動しており、たとえば代表的な銘柄の「ビットコイン(BTC)」価格はここ最近「1BTC=100万円超」で値動きが続く。
「じゃあ何百万円も用意しないと買えないの!?」というと、そうではない。仮想通貨は小数点以下の単位で購入できる場合がほとんどで、実際は数千円もあれば売買を始められるのが一つの特徴だ。
仮想通貨は取引高トップの「ビットコイン」をはじめ多数の種類(銘柄)が存在する。売買はいくつかの企業が展開する取引サービス(PCサイトやスマートフォンアプリ)上で行うが、扱っている銘柄や、売買のために参照するツールは取引サービスによって異なる。
そこで仮想通貨に興味が湧き「始めてみたい!」と思ったら、どの取引サービスを利用するか――。投資そのものに詳しくなかったり、仮想通貨の知識がなかったりしても、初心者が使いやすいツールやサポートを提供してくれるサービスもある。