湖池屋は2018年2月5日から順次、「のり塩」などポテトチップス全ブランドの増量を実施すると1月23日に発表した。「のり塩」は20%増量となる。
ネット上では「湖池屋さん、本当に有り難う」「よっしゃー、買いだめだ!」などと大はしゃぎになっているが、「減らした分を元に戻すだけでは?」などといった声も出ることになった。
「ポテトショック」の完全復活を宣言!
湖池屋が仕掛けるのは「じゃがいも復活感謝祭」。16年8月末に北海道に大きな被害をもたらした台風10号によってじゃがいもが不足し、ポテトチップスの製造が滞る「ポテトショック」が17年に起こった。そして17年は収穫が良好で、しかも品質の高いじゃがいもが生産され、例年以上においしいポテトチップスを製造できる状況が整った、として今回のイベントが企画された。価格に変更はなく、同社持ち出しになるため利益に影響が出るが、「完全復活」をアピールするための太っ腹な企画を打ち出したのだという。
ネット上では、
「コイケヤ派になるわ」
「ありがてぇ...ありがてぇ...」
「他社も湖池屋を見習うべき」
などと一部で大盛り上がりになっているが、「え?」と疑問の声を上げる人もいる。以前はもっと量が多かったはずだとし、
「減らしてたものを元に戻しただけじゃないの?」
などといったことが掲示板に書き込まれた。加えて、増量すると謳っているのに、現在販売している商品とあまり内容量が変わっていない、といった指摘も出た。
同社は17年9月に商品のリニューアルを行っていて、現在販売されている内容量は「のり塩」が63g、「ガーリック」が63gだ。これが今回の期間限定キャンペーンでこの2品は20%増量されそれぞれ72g、66gとなる。何か計算がおかしい。
キャンペーンは6月まで商品ごとに順次開催
J-CASTニュースが18年1月24日に湖池屋に取材したところ、現在発売しているものは17年9月にリニューアルしたものだが、18年2月からのキャンペーンはリニューアル前の体制に戻した上での、新たな企画の元で行われるのだという。リニューアル前は「のり塩」が60g、「ガーリック」は55gだった。そこから計算しての20%増量なのだという。
例えばキャンペーン前の「ガーリック」の買い置きがあり、20%増量を謳った商品を買ってきて見比べた消費者は驚くのではないのか?とJ-CASTニュースが質問したところ、
「内容量は前回のリニューアル前に戻しましたが、あくまで新たな商品としての規格変更です。そこから20%増量の計算をしています」
ということだった。
なお、「昔より量が減ったのでは?」という声については、商品のバリエーションも増えているため比較対象がわからないが、「当社としても原価の高騰などを踏まえ、適切な価格設定をしていることは事実です」とした。
今回のキャンペーンは商品ごとに開催の時期が異なり、全てが終了するのは6月頃を予定しているという。