東京都世田谷区などの多摩川で2018年1月23日朝、一面に濃い霧がかかって幻想的な光景が広がった。
ツイッター上で写真や動画が次々に投稿され、感激したといった声が上がっている。
水面から上がる水蒸気が強い寒気で...
多摩川の川面は、まるで雲が流れているように見える。濃い霧が二子橋の橋げたの下低く立ち込め、前日からの降雪による周囲の雪景色と相まって、一面の白い銀世界が広がっている。
こんな写真などが1月23日朝にアップされ、「多摩川が雲海になってる」「朝日が照らされ映画のワンシーンのよう」などと次々に感想が書き込まれた。朝日新聞の映像報道部は、ヘリコプターから撮影した多摩川の濃霧の写真を公式ツイッターに上げ、「多摩川で水面から湯気のように霧が立ち上るけあらしが見られました」と報告した。
水面にかかる霧は、北海道沿岸や日本海で見られ、「毛嵐(けあらし)」と呼ばれる。川なら、「川霧」とも呼ばれている。
気象庁の天気相談所は、J-CASTニュースの23日の取材に対し、この現象が起きるメカニズムをこう明かした。
「海や川では、水面から常に水蒸気が上がっていますが、強い寒気が入ってくると凝結して霧の粒になります。風がなく、湿度が高い状況で起きますが、都内などでは珍しいかもしれませんね」
23日朝は、さいたま市で氷点下5.9度、都心でも同0.7度まで気温が下がっていた。