子がつく名前は「はじめから終わりまで...」? 拡散する「いい話」の正体を探る

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辞典類には一切記載なし

   「~子」という名前は、中国ではもともと「孔子」や「孟子」など、尊称として使われたものだ。日本では平安時代から貴族女性の名前として定着、明治以降は一般にも広まり、1970年代ごろまでは「名づけランキング」の上位を席巻してきた。一時は「古くさい」と敬遠もされたが、最近ではひところのキラキラネーム流行りの反動か、人気が再燃している。明治安田生命の2017年ランキングでは、「莉子」が第4位に入った。

   そんな「子」の名に秘められた、知られざる意味。確かにいい話。でも、本当? 「子」がつく社内の20代女性2人に尋ねてみたが、

「そんな話は聞いたことがない」

との答えが返ってくる。

   辞典の類を紐解くと、「子」の漢字は、幼い子どもの姿を元にした象形文字に起源を持つ、と説明するものがほとんどだ。

「象形。人の首(あたま)と手足の形とに象る。小児の襁褓(おしめ)の中にある故に足を併せた形に象る。故に本義は父母の間に生れたもの、小児をいふ。(中略)一説、万物のしげり生ずる形にかたどる。万物の下に滋生するより、人の子をいふ」(大漢和辞典)
「頭・手・足のある、こどもの形」(例解新漢和辞典)
「幼児の形で、両手をあげている形」(字訓)

   異説もあるようだが、少なくとも「はじめから終わりまで」などという説明は、記者が確認した限りでは確認できなかった。

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