「『蹴られたい』という反応を理解できない方々に○○を引き合いに出す」
中村さんは1991~2000年に活動した3ピースバンド「ブランキー・ジェット・シティ」のドラマーとしてカリスマ的人気を博した。解散から13年経った2013年には、バンドのラストツアーに密着したドキュメンタリー映画『Blankey Jet City/VANISHING POINT』が制作・上映されるなど、今なお多くの支持を得ている。
中村さんの野性的なドラミングは日本で指折りのプレーヤーとして評価が高く、斉藤和義さんとユニット「MANNISH BOYS(マニッシュ・ボーイズ)」を組んでいるほか、「東京スカパラダイスオーケストラ」など複数のバンドと共演経験もある。
「ブランキー」は音楽や風貌が粗暴な不良少年を思わせる雰囲気を持っていた。一方で、音楽番組のトークなどでは「天然」発言をすることもあり、それらがある種独特な魅力として受け止められていた。
ファンが「蹴られたい」理由は定かでないが、その心理について「Twitterに溢れる『中村達也に蹴られたい』という反応を理解できない一般の方々に『アントニオ猪木にビンタされたい』人々の事を引き合いに出すと少しでも話しが早くなる気がした」とするユーザーもいる。
また、かつて椎名林檎さんが自身の曲『丸の内サディスティック』の中で「そしたらベンジー、あたしをグレッチで殴って」と、同じブランキーのギター&ボーカル「ベンジー」こと浅井健一さん(グレッチ社のギターを使用)を想起させる歌を歌っており、ツイッターではこれにひっかけて「中村達也に蹴られたいし、ベンジーにグレッチでぶたれたい」といった投稿も複数ある。
ただし、さまざまな反応が出る中で「中村達也を擁護するあまり、結果として暴力まで擁護したり、被害者を貶めるツイートを見るとさすがにどうかと思う」と諫める声もあがっている。