国土交通省による2016年度の首都圏の電車遅延状況によると、1か月(平日20日間)あたりの遅延証明書発行日数について、首都圏の45路線のうち29路線と約6割で10日以上となった。最多だったのは、JR東日本の中央・総武線各駅停車で19.1日。逆に、最少だったのは東武鉄道の野田線で1.4日だった。
遅延の要因について、10分未満の「小規模な遅延」は乗車時間の超過やドアの再開閉、急病人看護など、乗客に関連する部外原因が94%を占めた。30分以上の「大規模な遅延」は、線路立ち入りや自殺などの部外原因が68%だった。
そのうえで、自殺防止のためのホームドア整備や、早期運転再開をするための折り返し設備の整備、スムーズな乗降のためのホーム要員の増員などが遅延対策として考えられる、としている。
首都圏の電車遅延状況は、17年12月22日に発表された。