動画に韓国国旗は1回も登場しない
実際、北朝鮮側が「統一旗」の政治利用を狙っている節もうかがえる。「平壌牡丹峰編集社」を名乗る会社が運営する対外宣伝サイト「朝鮮の今日」は1月13日、「統一の道 わが民族同士」と題する宣伝動画を公開。過去の国際大会で南北が合同で「統一旗」を持って応援する様子をまとめた内容で、
「反統一勢力の介入なしに、懸案はわが民族同士で解決しよう」
といった字幕が表示される。最後は朝鮮半島の地図とともに「冬季五輪大会」「共和国創建日に」「北南関係改善」といった文字が映し出される。動画は北朝鮮国旗や統一旗は登場するが、韓国国旗は1回も登場しない。
こういったことから、朝鮮日報は動画を
「平昌冬季五輪をまるで北朝鮮主導の『平壌五輪』であるかのように誤認させるような内容だ」
と批判している。