ツイッターに投稿した内容で名誉を傷つけられたとして、大阪府の松井一郎知事(日本維新の会代表)が、新潟県の米山隆一知事に550万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こした。2018年1月18日、松井知事が大阪府庁で記者団に話し、米山知事もブログで明かした。
発端は、大阪府立高の頭髪指導をめぐる訴訟だ。米山知事は17年10月29日にツイッターで、府立高の責任者は「維新の松井さん」だとして、
「異論を出したものを叩きつぶし党への恭順を誓わせてその従順さに満足するという眼前の光景と随分似ていて、それが伝染している様にも見えるのですが、その辺全部スルー若しくはOKというのが興味深いです」
などと投稿。松井氏は同日、ツイッターで
「米山君、いつ僕が異論を出した党員を叩き潰したの?君も公人なんだから、自身の発言には責任取る覚悟を持ってるでしょうね」
と反論していた。
米山知事は提訴されたことを受け、1月18日の記者会見で、
「もし、これがいけないというのであれば、政治というものを全く批判できなくなるので、私としては極めて困惑するし、極めて理解に苦しむ訴訟を提起されていると感じております」
と主張し、法廷で争う姿勢を示した。第1回弁論は、1月24日に開かれる。