「未払い残業代をお支払いしました」
三田さんは、カクイシさんが勤務していた時期に働き方についてスタッフとの話し合い、「週4日勤務(週休3日)で木曜日に原稿が完成するまで働く」をルールとして採用したと説明。
変則的な勤務体系だが、弁護士と相談したところ労働基本上問題は無く、1日10時間、週40時間までの範囲でなら残業代は発生しないと確認したという。しかし、
「この仕組みを雇用契約書や就業規則ではっきり記載しなかった」
ことを反省点として挙げ、
「変形労働時間制ではなく1日8時間勤務を前提として計算した場合に発生する未払い残業代をお支払いしました」
と、支払うに至った経緯を説明した。また、カクイシさん以外のスタッフ全員にも同様の対応をしたという。
三田さんは、残業代の請求を受けたことに最初は戸惑ったものの、「発端は私の至らなさ」「問題提起に私は感謝しています」として、カクイシさんの連載を応援するメッセージをつづった。
また、カクイシさんも1月17日のブログで支払いを受けたことを報告。漫画家はアシスタントの労働時間をよりしっかりと管理をすべきだということ、出版社はアシスタントの人件費も含んだ原稿料を漫画家に支払うべきであると再度主張した。