正恩氏の「元カノ」処刑説に震撼
玄氏は元々、正日氏が立ち上げた普天堡(ポチョンボ)電子楽団のメンバーで、金親子の覚えはめでたかったようだ。12年3月のコンサートでは、観客席に座っていた玄氏が司会者から促されてステージに上がり、正恩氏の前で歌を披露した。12年7月には、「普天堡」を発展・改組する形で、正恩氏の指示で牡丹峰(モランボン)楽団が立ち上がった。後に玄氏が楽団の団長に就任していたことも明らかになった。
韓国メディアによると、00年頃から数年間にわたって正恩氏と交際していたとの情報もある。朝鮮日報は13年8月、玄氏や、著名な「銀河水(ウナス)管弦楽団」メンバーがわいせつ動画を撮影するなどの容疑で逮捕され、公開処刑されたと報道。仮に事実であれば正恩氏は「元カノ」を処刑したとあって、衝撃が広がった。もっとも、14年5月には「牡丹峰楽団団長」の肩書で全国芸術家大会(全国芸能人大会)でスピーチする様子が朝鮮中央テレビで報じられ、銃殺説は「ガセ」だったことが明らかになっている。