数時間前に購入したプリンに「カビが生えてた」――。2018年1月14日、富山県内のファミリーマート(ファミマ)店舗でチョコレート味のプリンを購入した男性から、ツイッターにこんな報告が上がった。
ツイッターに投稿された写真を見ると、投稿者が購入したプリンの表面には青白いカビが大量に生えている。ファミマの広報担当者は16日のJ-CASTニュースの取材に販売の事実を認め、原因については「店舗の不注意」だと明かした。
「今さっきコンビニで買ってきたのに...」
誤って消費期限が切れたプリンを購入した男性は、14日未明に更新したツイッターで、
「今さっきコンビニで買ってきたのにこれだよ 賞味期限(編注・実際は消費期限)切れてる商品並べんな」
と不満げに報告。あわせて、表面の半分以上を青白いカビが覆うプリンの写真と、消費期限の表示欄に「18.1.8」と記されたパッケージの写真をアップしている。
男性が購入したのは、ファミマのPB商品「カカオ香るチョコプリン」(税込150円)。本人のツイートなどによれば、プリンを買ったのは13日の深夜23時50分頃で、それを開封したのは約1時間後だったという。
この男性は、商品の開封直後はカビと「抹茶」を見間違え、思わず「食べそうになった」ともツイート。その上で、
「(自分は)気付いたから良いけどこれが本当に小さい子供とかだったら普通に食べちゃいそうだし色々マズイよ」
とも指摘していた。
その後、男性は14日昼に再びツイッターを更新し、問題のプリンを購入した店舗に返品したと報告。店内には同じ商品の在庫が2つ残っていたとして、「それらも期限切れで、フタを開けてもらうと全てにカビが生えていました」とも伝えた。
消費期限が6日も過ぎた食品を販売していた理由について、男性は「お店側の職務怠慢だったそうです」と説明。店側からは、購入代金150円の返金のほか、「チョコプリン」と値段が近い商品を1つ無償でプレゼントされる対応を受けたという。
「商品の撤去を忘れていました」
ユニー・ファミリーマートホールディングス広報室の担当者は1月16日のJ-CASTニュースの取材に対し、問題の店舗が「消費期限の切れた商品を販売したことは事実です」と話す。その上で、誤って販売してしまった理由については、
「店舗の不注意により、商品の撤去を忘れていました」
と話した。
担当者によれば、消費期限の切れたプリンを購入した客は、事態をツイッターで報告した男性以外にはいない。また、返金および値段の近い商品を渡すという問題の店舗が取った対応については、「誠意のある対応で、問題はなかったと認識しています」とした。
なお、問題のプリンを購入した男性はJ-CASTニュースの取材に、返品に訪れた際に店長から丁寧な謝罪を受け、今回の事態が起きた経緯も詳しく伝えられたと説明。その上で、
「最初は驚きで少し怒りもありましたが、商品の入れ替え忘れといったミスは仕方のない事だと思うので今はさほど気にしておりません」
としていた。