着付師「特に帯結びには特殊な技術を要します」
東京都内の着付け教室につとめる着付師の女性は12日、J-CASTニュースの取材に「特に帯結びには特殊な技術を要します。最近は羽を5~6枚なびかせる形が多くなっておりますが、こういったものは専用の道具を使ってつくっています」と話す。専用の道具は着付け教室ごとに用意している場合が多く、簡単に入手できるようなものでもないという。また、「帯はかなり力を入れないと締められませんし、帯を締める際に腕や体を動かすと着物のほうが崩れてしまいがちです」とも話す。
帯結びの種類は女性の髪型のアレンジのようなもので、単純なものから複雑なものまで多様。たとえば「三つ編みができても、結婚式用のアップスタイルが自分でできるわけではありません」とのこと。「自分で着付けができると言う方も、成人式で使うような華やかな帯結びができるというケースはほとんどありません。2~3回練習して習得できるようなものではなく、まして振り袖を着てきた機会の少ない20歳の方となると、自分で着付けをするのは現実的ではないでしょう」と同着付師は話していた。