謎の人物「ダークネス玉葱君」を直撃 北朝鮮、ニコニコなどへサイバー攻撃繰り返す

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   「今から○○(ウェブサイト名)にサイバー攻撃する!」とツイッターで予告し、その後「○○を落とした!」と報告する。「ダークネス玉葱君」を名乗る謎のユーザーは基本的にこんな流れを繰り返している。

   実際に予告後にサーバーダウンしたサイトもある。ツイートを見る限り、攻撃対象は「ゲーム公式サイト」から「北朝鮮当局サイト」まで多岐にわたっており、動向を気にするユーザーも増えつつある。ツイッターのフォロワーは2018年1月10日現在、約1万4000人に達している。ダークネス玉葱君の狙いは何なのか、J-CASTニュースがツイッターを通じて接触した。

  • ダークネス玉葱君のツイッター
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ニコニコ動画「繋がりづらい障害が発生しております」

   「ダークネス玉葱君」は2017年12月上旬から、ツイッター上でサイバー攻撃の「予告」と「結果報告」の投稿を活発にしている。オンラインゲームの公式サイトを狙うことが多く、「証拠」としてサーバーダウンした時点のキャッシュを残してそのURLをシェアすることもあった。攻撃報告のペースはほぼ毎日で、多いと1日5サイトほどにも及ぶ。

   攻撃対象の幅は広い。ヤマダ電機の「ヤマダウェブコム」やKADOKAWAの「カドカワストア」といったECサイト、「はちま起稿」「オレ的ゲーム速報@刃」といったまとめサイト、さらに総務省や国土交通省といった国家機関にも狙いをつけ、「サイバー攻撃する!」「落とした!」との投稿を繰り返した。

   12月下旬には北朝鮮の複数のサイトを攻撃したと立て続けに報告した。ダークネス玉葱君自身がツイッターで言うところでは「北朝鮮政府」「北朝鮮海事管理局」「高麗航空」「朝鮮中央通信」など計十数サイトに及んだ。

   実際にこれらのサイトすべてでサーバーダウンが発生したかは定かでないが、攻撃対象にされたサイトの中にはアクセス障害の発生をアナウンスするものもあった。動画サイト「ニコニコ動画」の公式ツイッターアカウントは17年12月23日、「現在、ニコニコ動画・生放送を含むniconico関連サービス全般に繋がりづらい障害が発生しております」と投稿。ダークネス玉葱君が「ニコニコ動画落とした!」と投稿してから約10分後のことだった。

   匿名質問投稿サイト「Peing(ペイング)」も2018年1月4日、ダークネス玉葱君が「Peing(質問箱) #サーバーダウン!」と投稿した約30分後に「現在悪意のあるリクエストを検知したため対応中です。ご迷惑をおかけいたしますが、復旧までおまちください」とツイッターで知らせた。こうした例はこの2サイトに限らず、複数起きている。

   しかし動向を追いかけても、ダークネス玉葱君の行動の目的などはなかなか見えてこない。他のユーザーから寄せられる「~を落としてください」という要望に応じて攻撃対象を定めることもあり、対象サイトの選定にも共通性を見出しづらい。

   一体何者か。何が目的なのか――。J-CASTニュースは2017年12月27日、ツイッターを通じて接触を試みたところ、明けて1月2日、取材に応じる旨リプライが届いた。その後5日、ツイッターのダイレクトメッセージ(DM)を通じてダークネス玉葱君に取材を行った。その質問と回答を以下に掲載する。なお、ダークネス玉葱君からの回答は、すべて原文そのままだ。

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