「ハレの日」のはずが――。成人の日にあたる2018年1月8日朝、振袖のレンタルや着付けを手がける業者「はれのひ(harenohi)」と連絡が取れなくなってしまったという報告がネット上に多数寄せられた。
一生に一度の大切な日に起きた突然の悲劇に、ネット上でも同情が広がっている。
7日時点で雲行きが怪しかった
「はれのひ」をめぐっては1月7日、妹の着付けが式の開始時刻までに間に合わなかったとする怒りのツイートが投稿され、ネット上で注目を集めた。ツイートによると、店側からは「7時半厳守」と言われていたが、着付けが終わったのは式開始時刻を1時間過ぎた12時過ぎ。店側に理由を問いただしても「すみません」の一点張りだったという。
その後、翌8日に成人式を控えている新成人やその家族からも「草履とバッグが届いてない」「電話がつながらない」といった報告が複数上がっていた。
そして多くの自治体で成人式が行われた8日の朝、同社と契約していたとみられる新成人たちの悲鳴がツイッター上に噴出した。
「成人式最悪です。お店が逃げました。倒産したらしいです。振袖も着れない、メイクもない、髪型もない、ほんとにショックです。まじ誰か助けてください」
「すでに24万近くのお金を支払いました。ありえません。成人式の日が何もできなくなりました」
「誰か振袖を貸してくださいってバカみたいか。でもほんとに困ってます。なんで成人式の日に。振袖がないです」
「はれのひほんと死ね 逃げやがって金返せよ お母さんがローン組んでくれたお金なんやぞ返せよ」
周辺の美容室は「可能な範囲で対応させて頂きます」
公式サイトによると「はれのひ株式会社」(横浜市中区)は2008年創業。2012年に初の直営店を横浜にオープンし、横浜みなとみらい店、八王子店、つくば店、福岡天神店の4店舗を構えていた。成人式用の振袖販売やレンタル、写真撮影、着付け、ヘアメイクを手がけ、振袖の幅広い品揃えや女性視点のサービスを売りにしていた。
料金はレンタルプランで9万8000円から、購入プランで19万8000円から。仮に高価な振袖を購入し、写真撮影や着付けも頼んでいれば相当な額になるだろう。
突如起きた「はれのひ」騒動を受け、ネット上では「ひどすぎる」「本当に気の毒」といった声が多数寄せられている。はれのひ店舗が近くにあるいくつかの着物店や美容室の公式ツイッターアカウントからは「可能な範囲で対応させて頂きます」という情報が発信された。
J-CASTニュース編集部は8日昼、全店舗に電話をかけてみたが、いずれもつながらなかった。公式サイトも「指定されたページ(URL)は表示できません」というエラーページになっている。