大阪大学は2018年1月6日、「平成29年度一般入試(前期日程)」などの理科(物理)で出題と採点に誤りがあり、改めて採点と合格者判定を行ったところ、理学部や医学部などから、新たに計30人の合格者が出たことを発表した。
大阪大の公式ホームページの発表によると、大阪大は外部から3度の指摘を受け、3度目の指摘を受けて行った確認の結果、17年12月19日に外部の指摘が正しいことが明らかになり、今回の対応に至った。発見から対応までの遅れについては、「外部からの指摘に対して、組織的対応の仕組みを構築していなかった」としている。
これを受けて、大阪大の西尾章治郎総長はコメントを発表し、
「受験生の将来に極めて大きな影響を及ぼす事態を起こしたことにより、受験生やご家族をはじめ関係者の皆様に多大なご迷惑をお掛けしましたことに、大阪大学を代表して深く反省するとともに、このことの重大性を認識し、心より深くお詫びを申し上げます」
と謝罪した。大阪大は17年12月13日にも、不正アクセスにより個人情報が漏えいしたことを発表している。