小さい頃から野球の練習に励んできたプロ野球選手の中にも筋金入りの「ゲーマー」がいた――。
ゲームイベントでこう明かしたのは、福岡ソフトバンクホークスの田中正義投手(23)と、オリックス・バファローズの山崎福也投手(25)。そこに中日ドラゴンズの小笠原慎之介投手(20)も「参戦」し、ドラフト1位投手が「三つ巴」で自慢のエピソードを語った。
田中正義「野球を始めたきっかけがパワプロ」
2018年1月6日、日本プロ野球機構(NPB)公認のeスポーツ大会「パワプロチャンピオンシップス2017 全国決勝大会」が千葉県・幕張メッセで開催された。イベントには多数のプロ野球選手が出席。横浜DeNAベイスターズの今永昇太投手(24)や、埼玉西武ライオンズの森友哉選手(22)など、プロ野球セ・パ12球団から各チームを代表する選手計12人が集まった。
「パワプロ」とは、野球ゲーム「実況パワフルプロ野球」のこと。これまでに「パワプロ」はあまりやりきこんできていないという選手が多い中、パ・リーグの2人が「ゲーマー」を自認した。ひとりは、福岡ソフトバンクホークス16年ドラフト1位の田中正義投手だ。田中投手はなんと、「野球を始めたきっかけがパワプロ」だという。幼稚園の頃にルールを覚えて、兄とプレーしていた。選んでいたチームは、神奈川県横浜市の出身ということで横浜ベイスターズ(当時)だったと告白した。特によく起用していた選手は、今季から東京ヤクルトスワローズ1軍打撃コーチとなる石井琢朗さん(47)だそうだ。
そんな田中投手に負けず劣らずゲームに熱中しているのが、オリックス・バファローズ14年ドラフト1位の山崎福也投手。「パワプロ」に関しては、「正直、自信しかないです」と言い放ち、「(パワプロは)小さい頃から、昨日まで。昨日も練習してきた」と明かした。だが、この日のイベントで行われたプロ野球選手6人によるエキシビョンマッチのメンバーに選ばれなかったため、「ショックを受けましたね」と悔しさをあらわにした。
20歳の中日・小笠原が新成人にメッセージ
セ・リーグの選手では、中日ドラゴンズの15年ドラフト1位、小笠原慎之介投手が自信ありげ。「僕はこの日のために練習して来ました。名古屋で自主トレしてきました」と準備万端。「野球の自主トレとゲームの自主トレ、どっちを頑張りましたか」と聞かれると、「ゲームの方が」と答えて会場の笑いを誘った。
小笠原投手は今年成人式を迎える。その点を聞かれると「(式当日は)練習をしようかと思います」と真面目な回答。MCを務めたお笑いコンビ「ますだおかだ」の2人が「(その練習は)パワプロの?」と突っ込むと、「はい。成人式には行けない。パワプロのせいで(笑)」と茶目っ気たっぷりに回答してみせた。
成人として迎える2018年シーズンについては、
「20歳という区切りのいい年なので、しっかり活躍できるようにしたい」
と意気込みを語った。また、同じ20歳を迎える新成人に、
「僕がいえるような立場じゃないですけど、しっかり自覚を持って、同じ成人として頑張っていきましょう」
と力強くメッセージを贈った。