震災後にチーム優勝「勇気づけられた」
常に熱いファイトを見せ続けた星野さんの訃報に、球界からはその死を悼む声が続々と寄せられている。星野監督の下で日本一に輝いた田中将大投手は6日、ツイッターに、
「あまりに突然のことで信じられません。楽天イーグルスで日本一になり、星野監督を胴上げできたことは、僕の野球人生の大切な思い出です。メジャーでプレーすることを応援してくださいましたし、感謝の気持ちでいっぱいです。心よりご冥福をお祈りいたします」
と投稿。楽天の梨田昌孝監督は「東北楽天ゴールデンイーグルスの精神的支柱でした」、嶋基宏捕手は「監督から教えていただいた『闘う姿勢』を忘れず、今年こそ東北を熱くします」、則本投手は「星野さんがいなければ、今の僕はないので、感謝しかありません」と、それぞれ球団公式サイトを通してコメントを出した。また昨シーズン、ルーキーながら中継ぎで活躍した菅原秀投手は、1月6日に千葉県の幕張メッセで行われたイベントの席で、
「最後にお会いしたのは11月の倉敷のキャンプ。『今年(2017年)はよくがんばってくれた。来年も頑張ってほしい』と声をかけてもらった。今年は星野さんの思いも背負って、天国の星野さんに届くように頑張りたい」
と、うつむきながら話した。
星野さんが現役、監督時代を過ごした名古屋市や仙台市では、新聞の号外が配られた。東日本大震災が起きた2011年に星野さんが楽天の監督に就任し、13年にチームを日本一に導いたことから、仙台市民からの「勇気づけられた」「感動した」といった感謝の言葉がテレビのニュース番組で流れていた。