米大リーグ・ドジャースのダルビッシュ有投手(31)が、元中日監督の落合博満氏(64)のトレーニング論を否定した。
落合氏は、スポーツニッポンがウェブ版でも配信した阪神・金本知憲監督(49)との対談記事の中で、ピッチャーの「走り込み」の重要性を力説。メジャーリーグ(MLB)選手のランニング量は「日本人より多いかもしれない」とも訴えた。
これに異を唱えたのがダルビッシュだった。2018年1月3日に更新したツイッターで、「アメリカの選手の方が走るとか絶対にない」と切り出したのだ。
落合氏「(藤浪の不振は)ランニング不足」
落合氏と金本監督の対談記事は、1月1日のスポニチ紙面に掲載されたもの。その後、3日朝には同紙ウェブ版でも記事が配信された。その中で、ピッチャーの走り込みについて落合氏が言及したのは、昨季不振にあえいだ阪神・藤浪晋太郎投手(23)の話題でのことだ。
昨シーズンを通してコントロールが定まらず、自身初の不調による2軍落ちも経験した藤浪投手。不振の原因について、落合氏はまず「ランニング不足。下半身が弱いと思う。コントロールのいい投手は、やっぱり走る」と指摘。その上で、
「投げ方を完全に忘れさせるほど走らせないとダメだと思う。下半身を作らないと。投げる体力がないと思う」
と独自の「再生法」も提案した。
このようにピッチャーの走り込みの重要性について語る中で、落合氏は「アメリカの投手も走るからね」とも言及。メジャーリーグの選手はあまり練習しないとのイメージがあるが、それは間違いだなどとして、
「向こうの選手は朝4時、5時くらいから、人が来る前から走っているからね。人の見えないところで練習して。もしかしたらランニング量は向こうの選手の方が日本人より多いかもしれない」
とも訴えた。これには、金本監督も「ウチで一番、走るのはメッセンジャー(編注・阪神の先発投手。MLBから2010年に日本球界へ移籍)ですね」と返していた。