2018年を迎え、「平成」も残すところ1年余り。ひとつの時代が終わりを迎えようとしている。昭和の64年に比べ、平成はその約半分の31年しかなく、新元号に移っていく。
そんな状況に関して、「平成JUMP」という新ワードが、インターネット上で話題になっている。
結婚出産といった人生イベントを経験せずに平成をスルーする
「平成JUMP」とは、ジャニーズのアイドルグループ「Hey! Say! JUMP」のことではない。「平成JUMP」は読んで字のごとく、「平成を飛び越える」という意味の同音異義語だ。
インターネット上では、「結婚をしないまま、平成を終える昭和生まれの人」を指す言葉として用いられており、
「結婚出産といった人生イベントを経験せずに平成をスルーすることを平成ジャンプって言うらしいよ!!!(震え声)」
「Twitterで『昭和生まれが平成で結婚出来なくて違う年号に入ることを平成ジャンプという』って見たとき年号の恐ろしさを知ったよ......」
など、天皇陛下の退位が具現化し始めた2017年頃から使用されてきた。しかし、年が明けてより現実味を帯びたためか、2018年に投稿されたツイートをきっかけに大きく広まることとなった。
ツイッターでは、「俺も平成ジャンプだわw」「私も平成ジャンプだ」などと同意が相次ぎ、「(残る平成中での結婚は)不可能に近い」といった諦めや悲鳴が溢れた。今年92歳になる昭和元年生まれから、29歳になる昭和64年生まれ(1月8日以降は平成元年)までが対象となるだけに、多くの「平成JUMP予備軍」が存在している。
国立社会保障・人口問題研究所が2015年の国勢調査をもとに分析した結果によると、50歳まで1度も結婚経験がない人の割合を示した「生涯未婚率」は男性で23.37%、女性で14.06%だった。割合は年々上昇しており、深刻な問題となっている。