iPhone人気はどうなるのか  iPhone行列に人生をかけるタレント・BUTCHさんに聞く【どうなる2018年<6>】 

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行列にはご近所文化が今も残る

「昔はよく家のお隣さんに醤油をもらったり、塩をわけてもらったりしたじゃないですか。その名残が行列にはあるんですよ。栃木出身で田舎モノからしたら東京は冷たい街かなと思ってたけど、ここにはご近所づきあいの文化がまだ残ってて、人のあったかさをしみじみと感じられる」

   夏場は日差しが容赦なく照りつけ、冬場は体にこたえる寒さが襲う。過酷な環境下で数日間も列に並んでいると、おのずと列のメンバーに「仲間意識」が生まれてくる。

   飲食物やエチケット用品などを融通したり、見ず知らずの人たちと他愛ない話で盛りあがったり......。と、自然と交流が生まれるのだ。

「9年も並んでると、数えきれないくらいの人たちと出会いましたよ。そういえばこんな人間ドラマもありました。iPhone4から一緒に並んでいた大学生がiPhone 6から社会人になって並べなくなって、その後は仕事終わりに挨拶しにきてくれるくらいの交流になってしまいました。『寂しいな』と思っていたら、iPhone7から会社を辞めてまた戻ってきたんです(笑)」
「iPhone 3Gの時に後ろに並んでいた人とは今でも交流が続いてて、iPhone Xの列に並んでる時に『元気にやってるー?』とわざわざ京都からかけつけてきてくれたんですよ。そいつは予約してて自宅に届くから列に並ぶ必要はないのに」
「行列は、僕の中でちょっとした同窓会ですね。『就職しました』とか『結婚しました』とか近況を聞けて、それが列に並ぶ醍醐味のひとつです」
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